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インターナル・マーケティングの覚え書き。毎日のできごとを少し深く考えた、ビジネスのヒントを提供します。
花椿クラブ
"Shiseido Men"のハイドレーティングローションというのを使っている。

5年ほど前に当ブランドの研修教材をつくったとき、試しに使ってからずっと継続している。

洗顔のあとの化粧水である。

化粧水といっても化粧するわけではなく、ひげそり後なんかに優しいローションである。

本日千里阪急百貨店の化粧品売り場に買い物に行くと、会員になることを進められた。

特に断る理由もなく、テンポ良く進められるがままに用紙に記入。

カードを見て驚いた。

「花椿クラブ」である。

女子のプロ野球選手がいる時代だから、男の花椿会員がいてもおかしくはない。

入会の記入用紙にも「男・女」で○をつけるところがあった。

意外な展開だが、悪い気持ちはしない。

これからどのような販促が施されるのか、楽しみにしていたい。
切ってはいけないカード
大学を出て就職した会社は、ブランド名が広く通じている服飾の会社だった。

ブランド力があるが故に、強気な価格設定である。

「高いけど良い商品」ということで、堅調な販売を続けていた。

こういう商品は、値下げをしないが故に、店頭では常に値下げしたら客がわんさか押し寄せるのに、という誘惑に駆られる。

当然、一度値下げするとその効力が失われるので、そのカードは切ることができない。

したがって、営業担当者は法に触れないぎりぎりのところで価格を監視し、危ない動きがあれば未然に防ぐという重大な任務を持っている。

このように、値下げをしたときに最も威力を発揮する商品は、決して値下げしない商品というパラドックスがある。

高嶺の花の女性も、すごくフレンドリーだったら一般ピープルにとってありがたいが、「お安くない」という認識を持たせた方が価値は上がる。

しかしながら、どこかでこれは、と思った男性にはフレンドリーカードを切る必要があり、そのタイミングは難しい。

これまで築いてきた価値を一気に蕩尽し、人生のコースを大きく変えるカードをどこで切るか、まさにクリティカルな意思決定である。

もちろん、それまでのブランド価値とフレンドリーさのギャップが大きければ大きいほど男性はコロッといくはずである。

話が全く変わるがノリピーの話題で持ちきりである。

天真爛漫なキャラと、覚醒剤というギャップがありすぎてインパクト絶大である。

彼女はあまりに強力なカードを切ってしまったようだ。
社会学入門
社会学に興味を持ち始めた。

手始めに『社会学入門』(見田宗介、岩波新書)を取り寄せ、読み始めた。

日頃マーケティングを語っている上で、これって社会学の話じゃないか、と考えるに至ったのがきっかけ。

お客さんとどのように関係を築き、お客さんに商品やサービスを提供するために、従業員や社外パートナーの方と関係を築く。

商品やサービスは、それらの関係の絆をつくるメディアである。

結果として収益が生まれる。

収益の前に人間同士の関係がある。

金の切れ目が縁の切れ目という言葉があるが、この場合の「金」は取引のことだろう。

商品やサービスの取引がなくなると、人間関係の糊もなくなると理解する。

社会の糊や潤滑油が商品やサービスで、その流れの逆方向にお金が動く。

アメリカを中心に研究が進められたマーケティングは、「戦略」「ロジスティクス」といった戦争用語で語られている。

ライバルとの競争面を強調しているが、それよりも社会とどのようにコミュニケーションするかといったことの方が重要なはずだ。

思考を整理する手がかりを期待して読み進める。

twitterばかりじゃなく本も読まなきゃね。
戦略
良い戦略案のレポートとはどういうものだろうか。

論理的思考の教科書には、概ね次のように書かれている。

1.まず検討する範囲の枠組みを決める

2.その枠組みの中で、考え得る代替案を挙げる

3.検証のための情報、判断基準、正しいロジックで代替案の中から選ぶ。

というような感じだ。

たいていの場合、戦略案に着手するときは途方に暮れる。

どんな戦略があり得るか?

もちろん、何でも有りだ。

何でもあり状態から、制約条件を入れていって、話のテーマを限定していく。

人によっては限定しすぎだ、広い視野を持てといわれ、あるときには漠然としすぎだ、絞り込めと言われる。

代替案だって考え出せばきりがない。

店舗販売に通信販売、それぞれがさらに何通りものバリエーションがあって、それを自前でやる場合やだれかと協業する場合、などなど。

ああ、どうしたら「正しい」戦略が描けるのか。

もちろん、そんなものはない。

まず、こういうことがやりたい、という最初の一手がないと始まらない。

そういう思いから始めて、そのお題だったらこう考えますよ、という筋道を提示してあげる。

その筋道は、ある程度恣意的である。

そうじゃなきゃ前へ進まない。

どのような情報を得て、どのように考えたかを記述する。

このロジックは自分は違うと思う。

この結論の基礎となる情報は古くて、今はこうなっているからこっちのやり方の方がいいじゃないか。

こういう議論がチームに出だしたらグッドニュースだ。

書き物としての戦略書は、そういう議論を巻き起こし、チーム共通の共同幻想(=ビジョン)をつくる土台なのだ。

そのためには、単なるアイデアの羅列ではダメだ。

それではだめだが、アイデアがなければ戦略にはなり得ない。

ロジックの幹にたわわに実ったアイデアがおいしい戦略だ。



論理的に「正しい」戦略はない。

ただし、論理的であろうとしなければ、戦略とはいえない。


ハマー
オフィスの近所で、どでかい車をたまに見かける。

駐車場スペースにも入りきらず、ちょっとはみ出た感じで駐めている。

ハマーである。

その存在感は圧倒的だ。

個人的に好きか嫌いかと言えば、とても好きである。

そのハマーが、中国の会社に売却されるようだ。

ThinkPadに続く、ビッグブランドの中国行きだ。

ブランド・マーケティングご専門のすぎばやしさんによると、ブランドは出自の土地と深く結びついたイメージを持つ。

ルイヴィトンならパリ、バリーならスイスといった具合。

ハマーもThinkPadも、私にとってのイメージはアメリカだ。

ThinkPadは、tumiに通じる合理性、シンプルさ、気取りのなさ(ちょっとした野暮ったさ)を備えたビジネスツール。

ハマーは「おおきいことは良いことだ」的なあっけらかんとした楽天性。

キャデラック的成金ヤクザモードではなく、お相撲さんのようなデカイものに対する根源的な憧れ。

こういったものが、アメリカのブランドパワーとして存在しているはずだ。

マーケティング調査をすれば、環境にきわめて悪い車は将来性がないものとされるだろう。

しかしながら、ハマーが持つおおらかな、三年寝太郎的なコンセプトは、ハイブリッドや電気モーター駆動になっても存在できるはずだ。

アメリカ企業の中に、そのような一縷の可能性を見た経営者がいなかったことが残念だ。
プリウスと麻雀
昨日不在の時に、会社にトヨタのセールスの方が来られたらしい。

プリウスのカタログを置いて行かれた。

普通は「セールスお断り」でも、プリウスなら正直興味がある。

飛び込みセールスのようだが、なかなかの販促活動である。

プリウスくらい有名な商品になると、営業の企業に対する初期アプローチも比較的やりやすいだろう。

産業財広告の「事前効果」というやつだ。

企業名やブランド名に聞き覚えがあると、会ってくれる可能性が高くなるのだ。

あんまり難しいことを言わず、ギャグや語呂合わせで商品名を連呼している広告はこれを狙っている。

プリウスはニュースで見かけない日はないくらいだから、事前効果はばっちりだ。

それにしても、この辺りのオフィスビルをローラー作戦でまわっている根性には恐れ入る。

既に11万台予約が入っているのだから、ゆっくりしていても良さそうなものだが、攻めに攻めるという姿勢だ。

負けが混んでいる中で配牌が好転したときは、相手がハコテンになろうが容赦なく徹底的に高い役で上がる。

ビジネスと麻雀は共通するのである。
シャキール・オニール
先週罹ったtwitterに相変わらずはまっている。

流行感冒のような一過性のものか、慢性的なものか、自分の中でも様子見中。

そんなtwitterならではのお遊びを使っているシャキール・オニール氏。

米国プロバスケットボールのスーパースターである。

「今オーランド空港なんだけど、今から最初に僕にタッチした人にほうびをあげるよ」

なんて書き込みが(すぎたの勝手翻訳)

「おお、記録更新だ。5秒後にタッチされたよ。twitterってすごいね」

ということで、たまたま隣に居合わせてtwitterをチェックしていた女性とツーショット写真。

気軽感というか、ライブ感というか、速報感というか。

間違いなく親近感が生まれる。

自覚のないままに「追っかけ」になる。

それはなんだかおっかないけど、面白いぞ、これ。