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マイケル・E・レイナー『戦略のパラドックス』
戦略には、不確実性とコミットメントのパラドックスがある。

先のことは良くわかんないけど、こっちに行けば大丈夫、元気を出していこう、と旗を振らなきゃならないと言うこと。

その道が合っていればよいが、間違っていると手痛い目に遭う。

インディ・ジョーンズのように何をやっても命は助かるという訳にもいかず、常に危険がつきまとう。

絶対この道を進むんだ、とアジっておいて、明くる日には手のひらを返したように軌道修正をする必要が経営者にはあるのだ。

こういう世の常を何とか渡っていくためには、多様なシナリオを作っておくことが必要と説いている。

リアルオプションという小難しい話に後半は突入するわけだが、題材になっているソニーの事業のオプション(行く末に起こりそうなことを洗い出して確率変数を与えて計算する・・・)をまじめに考え出すと、シナリオを作っているうちに日が暮れる。

台風の進路を計算している内に通り過ぎてしまったという昔話を思い起こさせる。

計算尽くでは限界がある場合の対処方法は、いろいろな馬を買っておくということだ。

投資も分散させることでリスクを減らす。

リスクを減らすために事業のポートフォリオを持つことと、利潤を最大化するウェルチ流の「集中と選択」の共存が課題になる。

当たり前の結論に至るが、その過程で頭の整理になるのが戦略論である。

ミンツバーグ『戦略サファリ』と併せて読むと、戦略論のバリエーションが概観できて、理論武装しなきゃいけない職種の人にはお奨めである。


さて、この本は神大の三品教授の書評を読んで購入した。

購入した後、書評の文面を失念したので、図書館でチェックしてきた。

自分の頭の中と書評を比べて、読み方がどう違うのかを確認するのは、良い訓練になる。

ちなみに、「パラドックスを緩和したければ経営者は自ら戦略を立ててはいけないとする主張は、私もはっとさせられた」というくだりに、三品先生の思考回路を垣間見たような気がした。

あと、最初の章だけ読めばいいんじゃないといった部分は大きく共感。

この本、分厚すぎますから。
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