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国を挙げての民営化
今回の中国出張で訪れた事業所の社員さん達は、きわめて優秀であるとの印象を持った。

突然窓を開けて痰を吐くタクシードライバーや、新幹線の中で携帯電話から大きな音で音楽を聞いているビジネスマン(なぜイヤホンで聴かない?)とは明らかに違う。

選ばれて入社したという誇りと、向上したいというマインドがあり、社内の雰囲気は相当レベルが高い。

30歳そこそこの彼ら、彼女らは、その上の世代とは全く違うカルチャーをまとっている。

国全体が民営化したのである。

日本の民営化は、安定した豊かな生活から、不安定な競争社会への不安を生み出している。

中国の民営化は、豊かな生活への希望に満ちている。

だから、能力を伸ばしてくれる会社をどん欲に探し、給料の良い会社を常にウォッチしている。

当たり前のことが、日本よりも顕在化しているだけだ。

「中国特殊論」は巷にたくさんあるが、希望するものへのアプローチがより純粋なだけだ。

現に、彼ら彼女らは、給料だけでなく、チームワークやコミュニケーションだって、当然のように重んじている。

個人を伸ばし、チームとしての力を結集するマネジメントが望まれるのは、古今東西同じである。

日本人が大人しいのは、少し未来を諦めすぎているからかも知れない。
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