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部品コンセプト
ユニクロの躍進は、衣服の部品であると定義したことに因る部分が大きい。

全身をユニクロで固めることを最初から想定せず、Tシャツだけさりげなく、目立たないように忍び込ませるのが狙いだ。

コーディネイト販売を基本とする一般的なアパレルブランドとの違いである。

強く主張するのではなく、目立たないけど不可欠なバイプレーヤー(助演)として存在する。

ユニクロの賢いところは、自己表現の中核となるいわゆる「ブランドもん」のポジションを捨てたことだ。

バイプレーヤーのポジションを取ることで、多くの人の需要をものにした。

それまでもスーパーではバイプレーヤーの位置づけになりうる服が売られていた。(もちろん今でも)

でもそれらでは役不足感があり、そこをうまく突いたのがユニクロだ。

バイプレーヤーにちょうど良い品質感とメジャー感を目指したのだ。

その点、MUJIは主役の匂いを漂わせている。

ライフスタイル提案の主張がある。

「ブランドもん」の服は、それら同士がライバルになる。

コンセプトを練り込み、他のブランドもんよりも歓心を買うことを狙っている。

ユニクロは他のどんなブランドとも仲良くお友達である。

なんせ部品、あるいは衣服のインフラなのだから。

部品コンセプトは、主役は着る人であるという当たり前のことを思い返してくれる。

主役級ブランドは、時として着る人を征服してしまう勢いで迫ってくる。

ブランドの傘に征服されることを望む人には有効だが、知識武装した「プロシューマー」には通用しない。

知識を持った買い手は、さまざまなものを組み合わせて自分で価値を創造する。

iPhoneも持つし、レッツノートも持つし、ポメラも持って、デジタルな仕事ライフを実現しているのだ。

買い手が主役であるとの前提を置くと、すべてのモノやサービスは部品である。

売る側は、わが商品は他の商品とどのような補完関係を持つかを考えなければならない。

いかに買い手にとって使い勝手の良いユーティリティプレーヤーになるかを考えるべきなのだ。

ドリブル突破一辺倒のクリスチアーノ・ロナウド型ではなく、周りを活かすメッシ型やイニエスタ型が求められているのだ。

自分の価値を規定しすぎないこと。

自社と他社の商品が混じり合っている買い手の世界に、いかに参加するかを考えること。

買い手の利用価値を規定し過ぎずに、柔軟性を確保した状態で、最終的には買い手に価値創造を委ねる発想が必要だ。

売り手は価値の提案をすることはできるが、価値そのものを創るのは買い手その人である。

その買い手のクリエイティブな作業にいかに参加できるか。

この精神が「サービス・ドミナント・ロジック」の神髄である。
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