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TUMIの呪縛
駆け出しの頃、思い切ってゼロハリバートンのアタッシュを買った。

30そこそこの人間にとっては「有能」の象徴だった。

開けるときにパチンとロックが跳ね上がるアクションがアドレナリンを喚起した。

致命的な欠点は重いこと。

PC持参の時代になり、格好良さよりしんどさが先に立つようになった。

そこで軽くて容量の大きいカバンを探すことになった。

40前の人間にとって「機能性」の象徴がTUMIだった。

まだバカ高いイメージを残している時期に、ネットの通販で7掛けで買った。

これは良い買い物で、10年近く現役続行中である。

これでカバンに悩むことは一生ないと思ったが、問題が発生した。

あまりにも持っている人が増えたことである。

小市民のささやかな優越感が希薄になり、愛着が減ってきた。

なかむらさんから「随分年期はいってますね」と言われたことも契機になり、にわかに新たなカバン探しのスイッチが入ってしまった。

ゼロとTUMIを手にしたらもう次はないだろうと思っていたが、消費文化に冒された人間はそんなに単純ではないようだ。

さて、今度はどんなカバンがよいか。

ブランド、大きさ、キャスターの有無、使い勝手、出張用か普段使いか、などなど。

そもそも使用目的が定まらないので問題が明確に定義できない。

買い換え目的もなんだかよく分からない。

世の中の多くの問題は、何が問題かよく分からないことだ。

しかも、さらなる決定的な困難がある。

機能性を採るとナイロン素材になり、必ずやTUMIもどきのものになる。

TUMIは実にすばらしいポジションを得たものだ。

ナイロン素材のカバンをTUMIとそれ以外にカテゴライズしてしまった。

TUMIの仲間になるか、それ意外か。

そのような支配者の呪縛から抜け出ることはできるのだろうか。

TUMIの洗脳から抜け出すのは容易ではない。

似たような素材で安いんだからいいじゃん、とはならないのである。

かくして、同じような呪力を持つ製品に出会うか、こちらが勝手に呪いをかけて新たな宗教をつくり出すかのどちらかが迫られる。

考えすぎてヘンテコなカバン持ってたら、呪いがかかっていると思ってください。
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