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インターナル・マーケティングの覚え書き。毎日のできごとを少し深く考えた、ビジネスのヒントを提供します。
ヘーゲル『歴史哲学』
本日古本屋で買った本。ヘーゲルの『歴史哲学』全3冊。岩波文庫。それで600円はお買い得。

哲学オタクとしては、原典にあたらなくてはと。原典は味わいが全く違いますからね。

現在、本棚在庫にあるのが
ハイデガー『存在と時間』
カント『純粋理性批判』
プラトン『国家』


全部中途半端に読んでるけど、一生かかって読むべき本だから焦らない。

ハイデガーは難解だ。多分ドイツ人がドイツ語で読んでも難解だ。言葉のジャングルから意味を読み取る作業はひとつの「知的冒険」。あ、これ弊社のキーワード。

それに比べるとカントは易しい。ひとつひとつの文章が普通。それだけに忍耐力がいる。延々と同じ風景が続く高速道路を走るように。

プラトンは、プラトン著作だけど中身はソクラテスの問答。テーマがいろいろでさしずめディベートみたい。個人的にはもう一つ面白みがない。

ということで、「ツンドク」状態ではありますが、これにヘーゲルが加わりました。

なかなかゆっくり書を傾ける心理的余裕がありませんが、知の巨人に触れ続けていこうと思います。
博士の愛した数式
久しぶりに小説を読みました。

ちょっと数学付いているので、話題の本、小川洋子さんの『博士の愛した数式』を読んでみました。

抽象的で静的だけども無限の奥行きを感じさせる数学と、現実的で動きのある阪神タイガースというモチーフで巧みに構成された、読後感の良い小説でした。

私のはまっている「数論」分野の話もたくさん入ってましたし。

同じような数学ネタの映画『ビューティフル・マインド』のラッセル・クロウと、本の帯の寺尾聡(映画化されたときの主人公)のイメージが自分の頭について回ったのがちょっと残念。

人物像は頭の中で勝手に想像できた方が良いですよね。
アルファベット
本日は超小ネタ。

「アルファベット」の語源知ってました?

ギリシャ語の「アルファ」「ベータ」からきているのです。

誰でも知ってる言葉であっても、結びつきを指摘されないと気づきませんね。

私は結構目から鱗でした。
ゼータ関数
未知なるもの、分からないものに人は引きつけられます。

ビジネスが楽しいのは、常に変化する未知の領域があるからだと思います。楽しい反面、何が起こるか分からないリスクがあるわけですが、すべてが予定調和になると堕落した社会になるのは歴史が語っています。それは固定的階級社会にまっしぐらに進みます。

適度にリスクがあるサファリパーク的な社会であればいつもニコニコしてられますが、現実はそうも行きません。本物の剣術を磨いて真剣勝負しなければいけません。

ところで、私にとっての未知なるものの象徴が「ゼータ関数」ちゅうものです。たまたま時間つぶしに買った未解決の数学の難問を集めた本に出ていて、その訳の分からなさにウットリしました。「リーマン予想」と言われている問題です。

1から順に数えていくと、「2,3,5・・・」と素数が現れます。数が大きくなるにつれて、出現頻度が減っていきます。だんだん減るのは分かるんだけど、減り方に規則性があるようでない、ということで、その「出方」に関わるのがリーマン予想だそうです。

自分で書いてても良くわかりませんが、こういうものに興味を持って考えられる人たちがいると思うだけでわくわくしませんか?

わくわくした方は、こちらの本がおすすめです。
ブックカバー
一昔以上前に勤めていた会社を辞めた時、友人から「文庫本用のブックカバー」をいただきました。

皮でできていて、本に装着すると、何とも言えない良い雰囲気になり、本という人間の文化を手にする喜びが増加します。ちなみに栞もついております。

端から見ても、明らかに「本好きな人」と見えるのは明らかです。「オタク」と映る可能性は否定できませんが。

チャラけた本でも、賢そうに見えること請け合いです。

今付いてるのは弟氏からもらった『チャンドス卿の手紙』。遅々として進みませんが(本当は没頭して読みたいんだけど)、中身は本当に面白い!

1895年から1914年に書かれたもの。言葉の使い方が凄い。原語(ドイツ語)でも凄いのでしょうが、日本語訳も素晴らしいと思います。

言葉の使い方、ものの観察、描写の仕方に天才を感じます。安部公房的メタファー満載文学とは違った丁寧な言葉の使い方。ある言葉を提示して、次に新たな言葉を差し出して混じり合うと、新たな色になる。そういう読み手が心にイメージする色の変化を読み切って言葉が並べられているという感じがします。

じっくり味わいたいのですが、そうゆっくり読んでられる心の状態でないことが嘆かわしい次第です。
喧嘩に役立つ哲学
最近、哲学関連の本をちょこちょこと。

どこかの新聞で哲学の先生がおっしゃってましたが、「哲学を勉強すると喧嘩に強くなる」と。

なるほど。哲学の本から教えてもらったことによると・・・


「絶対正しいとなんか言い切れるわけないだろ。なんか喋ったら必ずそれを否定される可能性があるんだ。正しいものがどこかにあるわけじゃなくて、自分の中でどれだけの可能性を考えたかが問題なんだよ」。

「てめえ一人で風切って生きてるように思ってるのかもしらねえが、てめえから「世間」を取ったら何かを意識することもできない空っぽになるんだぜ」。

「誰かのことを「分かる」と言ったって、てめえの経験の中にその人を取り込んで、もう一人の自分として分かったつもりになってるだけだろ」。



とか、結構いろいろ啖呵が切れそうです。

中途半端な子供が知ったら大変。大人が学ぶべき学問ですね。
海容
『磁力と重力の発見』という本をちらちら読み直しています。2年前に毎日出版文化賞を受賞した本です。

磁力や重力は、空気や水などの媒体を通さずに伝わる力で、そういう力について過去からどういう説明をしてきたかを記しています。このような力は霊感や魔術と同類で扱われた歴史があります。

小学生でも知っている「正しい知識」よりも、その時代の知識でどういう説明が可能であったか、科学的態度とは何かを深く考えさせられます。


本論とは関係ないのですが、序文で「海容」という言葉が出てきました。文語的表現ではまだまだ知らない言葉がたくさんあり、そういう言葉を文中で使えることに少しだけ格好良さを感じます。

「読者の海容を願いたい」という文中で使われています。海のような広い心で人の非礼や過失を許すこと、です。

ATOK17の説明文です。こいつ、賢いですね。